この記事は、SMの経験がないまま50代・60代を迎えた女性に向けて書いています。
「興味はあるけれど、何も知らない」「この年で初めてなんて、お相手に笑われないだろうか」。そんな気後れを抱えている方。
初めてのパートナーと、SMの関係に進む前に話しておくと安心できることを、順番にまとめました。
ご相談の中で、こんな言葉を聞くことがあります。
「若いころから気になっていたけれど、一度も試したことがありません」
「何も知らないのに、パートナーを探してもいいのでしょうか」
SMへの気持ちを、長いあいだ胸にしまってきた方は少なくないように思います。子育てや仕事、家族のこと。気がつけば、自分のことはいつも後回しだった。そういう方にとって、50代・60代は、ようやく自分の気持ちに目を向けられる時期なのかもしれません。
経験がないことは、恥ずかしいことではないと私は思います。むしろ、何も決めつけていないからこそ、お相手と一緒に、ご自分に合う形を探していけます。
SMへの興味そのものに戸惑っている方は、60代女性のSMへの興味はおかしい?シニアの気持ちとの向き合い方も読んでみてください。
SMというと、強い刺激のものと思われがちです。けれど、大人どうしのSMの関係は、言葉で確かめ合うところから始まるものだと私は考えています。
何がしたいのか。何はしたくないのか。どのくらいの速さで進みたいのか。それを話し合わないまま進むと、どちらかが無理をしてしまいます。
初めての方は、「こんなことを聞いたら、がっかりされるかも」と、つい遠慮してしまうものです。けれど、きちんと話を聞いてくれるかどうかは、お相手が信頼できる方かどうかを見るよい目安にもなります。
話すことは、ご自分を守ることでもあります。
全部を一度に話さなくて構いません。お相手と直接話すのは、お会いしてから、回数を重ねながら少しずつで大丈夫です。
お会いする前に知っておいてほしいことは、ご入会面談で事務局にお伝えいただけます。そのお話は、後ろの章でご案内します。
まずは「初めてです」「何も知りません」と、正直に伝えてみてください。
知っているふりをしなくて大丈夫です。経験がないと分かれば、お相手もペースを合わせやすくなります。その正直さを大切に受け止めてくれるかどうかも、お相手を見るひとつの目安になります。
はっきりした言葉にならなくても大丈夫です。
「誰かに委ねてみたい気持ちがある」「大切に扱われたい」「ずっと気になっていたことがある」。そのくらいのぼんやりした言葉からでも、お相手と話すきっかけになります。
何をしたいかより、何をしたくないかを先に伝えておくほうが、大切なことがあります。
怖いと感じること。まだ早いと思うこと。人に知られたくないこと。苦手なことを伝えるのは、わがままとは違います。お互いに安心して過ごすための、大事な約束です。
まず大前提として、「やめて」と言えば、いつでも、どんな途中でもやめてもらえる。それが、SMの関係の約束ごとです。
そのうえで、初めてのときは、思っていたのと違うと感じることもあるかもしれません。そんなとき、どう伝えれば伝わりやすいか。それを前もって二人で話しておくと、ぐっと安心できます。
言葉にしづらいときの、もうひとつの伝え方として、短い合図の言葉を決めておく方もいます。どんな言葉にするかも、お二人で話し合ってみてください。
もし、伝えてもやめてもらえないお相手だったときは、ひとりで抱えずに、事務局にお知らせください。
年齢を重ねると、腰や膝、肩など、体のことで気になるところが出てくることもあります。無理のきかないところがあれば、遠慮せずにお相手に伝えておきましょう。
体の不調や痛みがあって心配なときは、ひとりで我慢せず、かかりつけの医師などに相談してみてください。
パートナーと出会っても、すぐにSMの関係を始めなくて構いません。
はじめはお食事やお茶をしながら、お話をするだけ。何度か会って、この人なら大丈夫と思えてから、少しずつ関係を深めていく。そんな進め方で構わないと私は思います。
大人の関係のよいところは、お互いの気持ちを確かめながら、自分たちのペースで決めていけることです。
一度決めたことも、あとから変えてかまいません。「やっぱりまだ早い」と思ったら、そう伝えれば大丈夫です。
ここまで読んで、「そんなこと、自分の口からお相手に言えるだろうか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
アナザーライフ もいちどは、50代・60代の女性のための、SMパートナーのご紹介です。お相手のご紹介は、2010年ごろからSMの出会いを手がけてきたトビラの会が行っています。トビラの会の延べ登録会員数は、4,700名以上(2026年9月現在)です。
ご入会面談では、ご経験の有無やお好みのこと、苦手なこと、お相手に望むことを、事務局がゆっくりうかがいます。お会いする前に知っておいてほしいことも、ここでお伝えください。お好みの話も、当人どうしで最初から切り出さなくて大丈夫です。
お会いしてから困ったことがあったときも、事務局にご相談いただけます。
女性は、ご入会金・年会費・ご紹介料をいただきません。
※お約束のキャンセルや無断での不参加など、会員規約(トビラの会)に定める場合には違約金をいただくことがあります。
パートナー探しを始めるときに気をつけたいことは、50代・60代からのSMパートナー探し|女性が安心して始めるにはにまとめています。
初めてのことに踏み出すのは、いくつになっても勇気がいるものです。まして、長いあいだ誰にも話せなかった気持ちなら、なおさらだと思います。
ご入会を決めていなくても構いません。「何も知らないけれど、話を聞いてみたい」。そのお気持ちのままで大丈夫です。
経験がないからこそ、これから、ご自分に合う形をゆっくり見つけていけます。
もう一度、ときめいてもいい。その一歩を、事務局がそっとお手伝いします。